最近の指標から見る中国経済（2017年3月）生産や投資が加速し、安定成長が続く見込み
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【ポイント1】固定資産投資の伸び拡大
民間投資の伸びは加速
■1～2月の固定資産投資は前年同期比＋8.9％と、16年1～12月（同＋8.1％）から増加率が拡大し、市場予想（ブルームバーグ、8.3％）を上回りました。
■固定資産投資全体の約6割を占める民間投資の伸びが同＋6.7％と、16年1～12月（同＋3.2％）から加速したことが背景です。
【ポイント2】鉱工業生産は伸び拡大
生産者物価は上昇加速
■1～2月の鉱工業生産は前年同期比＋6.3％と、16年12月（同＋6.0％）から伸び率が拡大しました。
■一方、1～2月の小売売上高は前年同期比+9.5％と、16年12月（同＋10.0％）から伸び率が縮小しました。17年1月に減税規模が縮小した自動車販売が減速しました。
■また、2月の生産者物価は前年同月比＋7.8％上昇しました。鉄鋼や石炭の価格上昇が全体を押し上げ、2008年9月以来の高水準となりました。生産者物価はデフレ局面を完全に脱しています。
【今後の展開】経済は安定成長が続く
■最近の経済指標は、高水準の消費の伸びがやや鈍化したものの、生産活動の上向き、民間投資の回復、デフレ脱却など、中国経済が底堅く推移していることを示しています。今後も財政政策に支えられ、安定した経済成長が続く見込みです。
(2017年 3月 14日）
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