「訪日外客数」は春節の影響で増加(日本)

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日本を訪れる外国人旅行者の数(「訪日外客数」)を知るには、日本政府観光局(JNTO)が発表する「訪日外客数」が参考になります。毎月下旬に、前月の「訪日外客数」の多い世界20カ国・地域の推計値が公表されます。2016年は2,404万人と、年間で初の2,000万人を突破しました。安倍政権の成長戦略「日本再興戦略2016」では、2020年には「訪日外客数」を4,000万人とする目標が掲げられています。

【ポイント1】1月の「訪日外客数」は約230万人、単月では過去2番目の多さ

1月下旬からの春節休暇に伴い、中華圏の国・地域から増加

■JNTOが15日に発表した1月の「訪日外客数」(推計値)は、前年同月比+24.0%の229万5,700人となり、1月として過去最高を更新しました。単月としては、2016年7月(229万6,451人)に僅差で迫り、過去2番目の記録となりました。今年は旧正月が1月28日となり、これに伴う春節の連休が1月下旬から始まったことなどが「訪日外客数」の増加の主な要因となりました。

【ポイント2】上位20カ国・地域全てで増加

東南アジアでも高い伸び

■1月の「訪日外客数」の伸び率を国・地域別で見ると、発表されている上位20カ国・地域の全てで増加しました。春節の連休があった国・地域では、香港は同+48.4%、中国は同+32.7%、マレーシアは同+73.9%、シンガポールは同+35.2%となるなど、高い伸びとなりました。

■ このほか、インドネシアが同+63.8%、ベトナムが同+46.0%、フィリピンが同+40.1%超となるなど、訪日旅行プロモーションの効果などから、東南アジアからの訪日客増も目立ちました。

 

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【今後の展開】2月は春節休暇の影響剥落から増勢は緩やかになる見込み

■2月には、今回大幅な「訪日外客数」の増加が見られた国・地域の多くで春節の連休が終わっているため、「訪日外客数」の増勢は緩やかなものとなりそうです。一方、近年はウィンタースポーツや雪遊びなどを目的とした訪日が増加傾向にあることや、引き続きクルーズの需要も増加していることから、これまでの訪日旅行プロモーションとの相乗効果により、訪日需要を下支えすると思われます。

(2017年 2月17日)

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