最近の指標から見るインド経済(2017年2月)落ちついたインフレと景気回復で株式、債券ともに好調か?

最近の指標から見るインド経済(2017年2月)

【ポイント1】CPI上昇率は更に鈍化

野菜価格の低下が寄与

■2017年1月の消費者物価指数(CPI)の前年比は+3.2%で6カ月連続で低下しました。野菜インフレが前年比▲15.6%と、前月の同▲14.6%からマイナス幅が拡大したことが主な要因です。

■一方、卸売物価指数(WPI)は前年比+5.2%と前月の同+3.4%から加速しました。燃料・電力関連の上昇が主な要因です。原油価格が現状水準で推移すれば、燃料・電力からの押し上げ圧力は徐々に弱まる見込みです。

 

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 【ポイント2】乗用車販売台数が急回復

2016年10~12月が景気の底か

■2017年1月のインド国内乗用車販売台数は、26万5320台で、前年比+14.4%と、前月の同▲1.4%から大きく持ち直しました。二輪車販売台数も、同▲7.4%と2016年12月の同▲22.0%からマイナス幅が縮小しました。

■高額紙幣廃止・新紙幣交換による景気下振れは2016年10~12月が底であるとの見方を裏付ける内容だと考えます。

 

 

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【今後の展開】落ちついたインフレと景気回復で株式、債券ともに好調か?

■以上のように、インドでは落ちついたインフレのもと、景気が回復していくと見られます。これに伴い、企業業績も回復する見込みです。こういった局面では、より高い収益率を期待した資金が、株式に流入すると見られます。

■また、インド準備銀行(中央銀行)の利下げ見送りで調整した債券市場は落ち着きを取り戻しつつあります。海外からの資金流入にも支えられた通貨安定と魅力的な金利水準により今後は債券市場へも資金流入が見込まれます。

(2017年 2月 16日)

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