アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年1月) まちまちの動き:香港、シンガポール市場が上昇

アジア・オセアニアのリート市場の動向(2017年1月)

【ポイント1】香港、シンガポールが上昇

オーストラリアは下落

■17年1月のアジア・オセアニアリート市場は、昨年来の世界的な金利急上昇に一服感が出るなかで、国別にはまちまちの動きとなりました。香港とシンガポールが上昇する一方、オーストラリアが下落し、12月と逆のパフォーマンスでした(現地通貨ベース)。

■ 香港市場は、米国と連動性の高い香港の長期金利が低下したことを好感して上昇しました。

■ シンガポール市場も、国内長期金利が年初の水準から低下し、相対的に高い配当利回りが注目されて上昇しました。

■ オーストラリア市場は、12月の上昇に対する利益確定の売りを主因に下落しました。国内景気が堅調で長期金利が下げ渋ったことも影響しました。

 

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 【ポイント2】円ベース騰落率もまちまち

為替効果はオーストラリアがプラス

■アジア・オセアニアリート市場の1月の騰落率を円ベースで見ると、現地通貨ベースと同様に、香港、シンガポールが上昇、オーストラリアが下落でした。為替効果は、オーストラリアがプラスに寄与しましたが、香港、シンガポールはマイナス寄与でした。
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【今後の展開】相対的な配当利回りの⾼さや成長期待が注目される

■1月のグローバル・リート市場は、米国や欧州など多くの市場が軟調な展開となりましたが、アジアからの資金流出懸念が後退した香港、シンガポール市場は反発しました。アジア・オセアニアリート市場は、当面米国の景気動向や次の利上げタイミングなどを巡り、金利上昇への織り込みと反動を繰り返す展開が見込まれるものの、中長期的には相対的な配当利回りの高さや成長期待が注目されると思われます。

(2017年 2月 15日)

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