トランプ米新大統領就任後の日本の株式市場 底堅く推移する小型株市場

トランプ米新大統領就任後の日本の株式市場 底堅く推移する小型株市場

【ポイント1】大型株が頭打ち

米保護貿易の色彩の強まりに懸念

■2016年年末にかけて堅調に推移していた日本株式市場は、2017年に入って軟調な展開となりました。トランプ米大統領に対する政策期待と円安の進展から見直されていた日本株式は、トランプ米大統領の発言や政策を見極めようとする姿勢の強まりなどを背景に、大型株を中心に調整基調となりました。

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【ポイント2】小型株は底堅く推移

■一方、昨年末から続く小型株と大型株のかい離は縮小し始めており、小型株の底堅さが目立ちます。JASDAQインデックスは1月10日に125.94ポイント、東証2部指数も1月10日に5,438.78ポイントと、いずれも2006年以降の高値を更新しました。

■2016年前半に発生していた大型株と小型株のかい離は、大型株の調整と小型株の底堅い推移によって解消されました。同期間では円高ドル安が進んでいたことから、小型株は円高局面でも底堅く推移すると考えられます。これは、国内の需要に着目した技術やサービスを提供する会社が勃興していることが評価されているためと考えられます。

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 【今後の展開】業績を支えに、トランプ大統領の政策をうかがう

■当面は、トランプ米大統領の発言と新政権の政策内容が焦点ですが、保護主義に対する警戒から短期的にドル安円高が続く可能性があります。こうした局面でも業績がしっかりしている小型株は堅調に推移すると期待されます。一方、内外金利差からは長期的にドル高円安と見られることから、調整が一巡すれば、堅調な業績を背景に大型株も見直されると考えられます。

(2017年 1月24日)

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