2016年の振り返り(日本株式市場)年初から急落、年末にかけて急騰:5年連続上昇

2016年の振り返り(日本株式市場)年初から急落、年末にかけて急騰:5年連続上昇

 

【ポイント1】中国リスクで年初に急落

6月英国のEU離脱選択で二番底

■2016年の日本株式市場を振り返ると、中国の経済指標悪化から上海株が急落したことを契機に、投資家のリスク回避姿勢が強まり、世界的な株安となるなか、年初から下落基調が続きました。1月末に日銀はマイナス金利を導入しましたが、円高、原油安などから、日経平均株価は、2月半ばに14,952円水準まで下落しました。その後は持ち直しましたが、円高進行から業績の下方修正が相次いだため上値も重く、一進一退の展開となりました。6月に英国の国民投票でEU離脱が選択されると、日経平均株価は再び14,952円水準まで急落しました。その後は政策期待から買い戻しが入りました。9月に日銀は、長短金利操作付き量的・質的金融緩和を採用しましたが、株価への影響は限定的でした。

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【ポイント2】トランプ・ラリーで急騰

年間では5年連続上昇

■11月8日の米大統領選挙以降、トランプ次期大統領の政策期待から世界的に債券から株式への資金シフトが生じ、出遅れていた日経平均株価は急反発しました。円安に伴う業績回復期待もあり、日経平均株価は12月に年初来高値を更新しました。大納会(30日)の引けは19,114円と、前年末を81円弱上回り、年間では5年連続の上昇となりました。

 

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【今後の展開】酉年の17年も「騒ぐ」展開?

■株式相場の干支の格言では、「申酉(さるとり)騒ぐ」と言われています。申年の16年は、英国のEU離脱選択、米大統領選挙でのトランプ氏勝利などが想定外の結果となり、株式市場はまさに「騒ぐ」展開となりました。酉年の17年も「騒ぐ」のでしょうか。何はともあれ、今年のように年間では上昇で終わってほしいものです。

(2016年12月30日)

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