2017年中国経済の見通し 17年は6.5%成長、景気は安定的な動きが継続

2017年中国経済の見通し 17年は6.5%成長、景気は安定的な動きが継続

 

【ポイント1】16年は6.7%成長を予想

インフレ率はやや上昇

■16年の中国の実質GDP成長率は、前年比+6.7%を予想します。投資の伸び鈍化などにより、15年の成長率(同+6.9%)からやや減速しますが、四半期でみると、3期連続で前年同期比+6.7%となるなど、安定して推移しています。

■インフレ率は上向いています。生産者物価の前年比はプラスに転換し、デフレ脱却を示しました。食料品の上昇などから、16年の消費者物価(前年比)は、15年(同+1.4%)を上回る、同+2.0%を見込みます。
  

 

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【ポイント2】17年は安定重視の経済政策

構造改革より経済の安定を優先

■17年の経済政策運営の方針を決める「中央経済工作会議」が12月14~16日に開催されました。同会議で、過剰生産能力削減などの構造改革よりも経済の安定を優先させる方針が示されました。

■経済の安定を実現するため、公共投資や減税などの財政政策を継続する一方、金融政策を中立型にやや引き締めて、不動産バブルの発生を抑制する方針が示されました。

 

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【今後の展開】17年は6.5%成長へ、景気は安定的な動きが継続

■17年の中国経済は前年比+6.5%の経済成長を予想します。「中央経済工作会議」 において、経済の安定を優先させる方針が決まり、財政政策の継続が見込まれるため、景気の大きな下振れは回避される見通しです。不動産バブルに対しても目配りをしていることから、今後も景気は安定的な動きが続くと見られます。また、17年の消費者物価は、16年に続き、前年比+2.0%を予想しています。

 

(2016年12月22日)

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