高成長映す「日経アジア300指数」(アジア)

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「日経アジア300指数」は、日本経済新聞社が選んだ、300社以上のアジアの有力上場企業群「Asia300」をベースに算出した株価指数です。日本を除くアジア11カ国・地域の有?企業で構成され、構成銘柄は324社です(12月1日時点)。「日経アジア300指数」を通じて、世界の株式市場において存在感を増すアジアの有力企業の株価動向を全体として把握することができます。

【ポイント1】「日経アジア300指数」の公表開始

アジア11カ国・地域ごとの指数も公表

■日本経済新聞社は12月1日、アジアの有力上場企業約300社を対象とする新しい株価指数「日経アジア300指数」の公表を開始しました。同時に、「日経アジア300指数」 を構成するアジア11カ国・地域ごとの指数も公表しています。これらにより、「日経アジア300指数」の動きをより細かく分析することができます。

 

【ポイント2】優れたパフォーマンス

高成長のアジア経済を反映

■「日経アジア300指数」のパフォーマンスを見ると、2005年12月末から2016年11月末までで、約108%の上昇となっています。これは、11年間で指数が2倍以上になったということです。日本や欧米の主要株価指数と同期間で比較すると、パフォーマンスが大きく上回っています。

■こうした力強い上昇の背景には、アジアの経済発展で中間所得層が増加し、それに伴う消費の拡大を追い風に、企業が成長していることが挙げられます。アジア経済の高成長が株価に反映されていると考えられます。

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【今後の展開】アジア企業の成長で投資家から注目される指標に

■足元の「日経アジア300指数」のパフォーマンスは、11月末比で+0.5%と、小幅高にとどまっています(12月14日時点)。トランプ次期米大統領の掲げる政策を手掛かりに米ドルが上昇し、アジア市場は投資資金の流出懸念から上値がやや重くなっています。しかし、長期的には、拡大する消費を背景とした消費関連企業に加え、社会インフラや通信、不動産などの国造りを担う企業を中心に、同指数は順調な上昇が期待されます。アジア企業の成長を端的に示す「日経アジア300指数」は投資家から注目されそうです。

(2016年12月19日)

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