「今年の漢字」の“金”は3回目!(日本)

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「今年の漢字」は、公益財団法人日本漢字能力検定協会(以下、漢検)が全国から候補を募集し、応募数1位の漢字を毎年漢字の日(12月12日)に京都の清水寺で発表しています。1995年に始まって今年で22回目となり、社会、経済、政治などその年の世相を振り返る年末の風物詩になっています。直近では、2013年は“輪”、2014年は“税”、2015年は“安”でした。「今年の漢字」は、漢検の登録商標です。

【ポイント1】「今年の漢字」は、2000年、2012年に続き“金”

リオ五輪の金メダル、政治と金の問題、スポーツ界の金字塔などが話題となった

■今年は全国から153,562票の応募があり、6,655票を獲得した“金”が1位になりました。リオ五輪での“金”メダルラッシュで日本中が感動と興奮に包まれたと“金”を選んだ人が多かったようです。「今年の漢字」に“金”が選ばれたのは、シドニー五輪開催の2000年、ロンドン五輪開催の2012年に次いで3回目のことです。

■このほか、前東京都知事の政治資金問題や築地市場の豊洲移転問題など政治と“金”の問題の浮上、イチロー選手や伊調馨選手などスポーツ界の“金”字塔、PPAPが世界的に大ヒットしたピコ太郎さんの衣装が“金”色であることなどが、“金”が「今年の漢字」に選ばれた理由として挙げられました。

 

【ポイント2】2位は“選”、3位は“変”

米国大統領選や英国のEU離脱選択など

■2位は、4,723票を獲得した“選”でした。今年は、米大統領“選”挙、英国のEU離脱“選”択、東京都知事“選”挙、18歳“選”挙権の導入後初の国政“選”挙実施等、“選”挙に関する話題が続いた年でもありました。

■3位は、4,619票を獲得した“変”でした。米大統領選でのトランプ氏当選など世界情勢の“変”化を背景とした株価の激しい“変”動、熊本・鳥取地震や東北・北海道での大雨などの天“変”地異なども今年の大きな出来事でした。“変”は2008年の「今年の漢字」でもありました。

 

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【今後の展開】来年は、米国で新政権始動

■「今年の漢字」は年末の景況感と一致すると見られます。2016年は明るいイメージの“金”が選ばれ、人々の心理や景気が明るいことを示していると思われます。来年は、米国のトランプ新政権の始動や英国のEU離脱通知が控えるほか、欧州主要各国で選挙が予定されるなど、海外政治や経済に大きな変化が起こるかもしれません。来年も、今年のように明るいイメージの漢字が人々の心に浮かぶ年となってほしいものです。

(2016年12月14日)

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