世界の「投信マネー」~2月の投信マネーは、株式は日欧、債券は米日が流出超へ~
世界の「投信マネー」~2月の投信マネーは、株式は日欧、債券は米日が流出超へ~
【ポイント1】株式ファンド 日欧が流出超へ
インフレ見通しも維持
■オーストラリア準備銀行(RBA)は3月1日に開催した政策会合で、政策金利を2.00%に据え置くことを決定しました。ブルームバーグ社の集計によると、エコノミスト27名全員が据え置きを予想していました。
■インフレについては、前回と同様、賃金の伸びや海外の物価が抑えられる状況が続くため、今後1年から2年は低位にとどまる、との見方が示されました。
【ポイント2】景気は中銀の想定範囲内
利下げの可能性は残す
■雇用環境は、失業率がRBA想定並みの6.0%近辺で安定するなど、緩やかな改善基調を維持しています。一方、民間設備投資計画は、非鉱業部門の設備投資が2年連続で減少する可能性を示唆しています。このように最近の指標は、豪州経済が強弱まちまちの状況にあることを示していますが、総じてRBAの想定範囲内にあると考えられます。
■ただしRBAは前回に続いて、最近の金融市場の混乱が内外の需要を弱める可能性に言及し、低インフレ下で必要な場合はさらなる緩和の余地もあるとしました。
【今後の展開】政策金利は据え置き、日銀の追加緩和もあり豪ドルは底堅い推移へ
■豪州の景気については、設備投資の不振が予想されますが、これを利下げ効果による個人消費と住宅投資の拡大で補い、緩やかに回復する見込みです。賃金の伸び悩みや資源価格の下落などから、インフレは当面、低位で推移する見通しです。
■緩やかな景気回復と低インフレを背景に、RBAは当面政策金利を据え置く見込みです。一方日銀は、マイナス金利を導入し強力な金融緩和を進める方針です。日銀の追加緩和で拡大した日豪金利差は当面継続し、豪ドル円レートを支えそうです。
(2016年3月1日)
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