米国のISM景況感指数(2016年1月)~製造業の新規受注が回復、在庫調整一巡へ~

米国のISM景況感指数(2016年1月)~製造業の新規受注が回復、在庫調整一巡へ

【ポイント1】製造業指数は小幅上昇

新規受注指数が50台を回復
■2016年1月のISM製造業景況感指数は、総合指数が48.2ポイントとなりました。好不況の分岐点となる50ポイントを4カ月連続で下回りましたが、前月の48.0ポイントからは0.2ポイント上昇しました。

■内容を見ると、総合指数を構成する5指標のうち、先行性のある新規受注指数が51.5ポイントと、3カ月ぶりに50ポイント台を回復しました。

■新規受注指数と在庫指数の動きから判断すると、製造業の在庫調整は今年1-3月期に一巡する見込みです。

20160204us1

【ポイント2】非製造業指数は50台を維持

前月比低下も、拡大基調持続
■一方、1月の非製造業景況感指数は前月比▲2.3ポイントの53.5ポイントとなりました。中国経済の先行きに対する不安感や、金融市場の混乱、米北東部での暴風雪などが、影響したと見られます。

■もっとも、指数は50ポイント台を維持しています。非製造業の拡大基調に変化のないことを示唆するものです。

20160204us2

【今後の展開】景気は緩やかな拡大へ

■ISM指数から判断する限り、製造業は今年1-3月期に在庫調整を終了し、上向きの循環に入ると見られます。製造業の活動が回復するにつれ、非製造業の活動も力強さを増すと予想されます。

■米景気は昨年後半に鈍化しましたが、今年1-3月期を境に再び拡大ペースを加速させる見通しです。利上げは継続されると予想されますが、物価の低位安定などから、そのペースは緩やかと考えられます。

(2016年2月4日)

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー 米国のISM景況感指数(2016年1月)~製造業の新規受注が回復、在庫調整一巡へ~

関連マーケットレポート

2016年 1月28日 米国の金融政策(2016年 1月)

2016年 1月12日 米国の雇用統計(2015年12月)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会