米アイオワ州の「党員集会」(米国)
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2016年の米大統領選挙は、アイオワ州の「党員集会」から候補指名争いがスタートします。党員集会は2月1日の現地時間午後7時から州内の教会などを会場として一斉に始まり、各候補の得票率は即日集計、公表されます。アイオワ州の「党員集会」の結果は、続く2月9日のニューハンプシャー州の予備選と合わせ、大統領選挙の行方を左右するといわれています。 |
【ポイント1】「党員集会」は討議によって代議員を選出
予備選は投票による
■米大統領選挙の仕組みは以下の通りです。まず一般党員は自らの代理人である代議員について、予備選であれば投票、「党員集会」であれば討議によって選出します。これが州ごとに行われ、選出された代議員は全国大会で党の候補者を決定します。そして11月の本選挙では一般有権者が自らの代表である選挙人に投票し、事実上大統領が決まります。
【ポイント2】「党員集会」の結果判明
クリントン、クルーズ両氏が勝利
■アイオワ州「党員集会」における民主党候補者の支持率について、事前の世論調査では、ヒラリー・クリントン前米国務長官がバーニー・サンダース上院議員を僅差で上回っていました。「党員集会」では大接戦となりましたが、こちらも僅差でクリントン氏の勝利という結果に終わりました。
■また同様に共和党候補者の支持率については、不動産王ドナルド・トランプ氏が首位を維持していました。しかしながら結果は、テッド・クルーズ上院議員がトランプ氏を破って勝利を収めました。
【今後の展開】この先、大統領選の動向が相場に影響を及ぼす可能性も
■予備選挙と「党員集会」は6月にかけて全米各州で開催されます。2月は9日のニューハンプシャー州の予備選後、サウスカロライナ州の予備選(20日が共和党、27日が民主党)、ネバダ州の「党員集会」(20日が民主党、23日が共和党)が予定されています。
■党候補者は通常、予備選挙が集中する3月1日のスーパーチューズデーまでにほぼ固まります。現時点では民主党・共和党ともにトップ争いは激戦の様相を呈しています。選挙戦が進むにつれ、次第に候補者の政策が明らかになるため、この先、大統領選の動向が相場に影響を及ぼす可能性もあります。
(2016年2月3日)
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