本格化する米国の「大統領選挙」(米国)

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米国は、民主党と共和党の二大政党制であり、大統領はこの二大政党の候補者から選ばれます。選挙は各州ごとの代表者である選挙人によって投票が行われる間接選挙です。任期は4年で、2期まで務めることが認められています。今回の「大統領選挙」は、2月1日のアイオワ州党員集会で幕を開け、7月の全国大会で民主・共和党の大統領候補が決定します。「大統領選挙」の投開票は11月8日の予定です。

【ポイント1】「大統領選挙」は、これから本格化

3月1日のスーパーチューズデーで大統領候補はほぼ確定
■「大統領選挙」はアイオワ州の党員集会で、本格的なスタートを切ります。党員集会では十数名から数百名規模の地区党員集会で代表を選び、それを州全体でまとめて代表を決めます。今回は民主党、共和党とも2月1日に開催。この集会を皮切りに、全50州で党員集会あるいは予備選挙が行われます。

■特に多くの州で予備選挙が実施される3月1日はスーパーチューズデーと呼ばれ、この日で大統領候補がほぼ決まります。これらの予備選挙を経て選出された大統領候補が、7月の民主党および共和党の全国大会で党の大統領候補として正式に選出されます。これで民主党と共和党の直接対決が始まります。「大統領選挙」の投票日は11月8日で、新大統領の就任式は2017年1月の予定です。

【ポイント2】民主党はサンダース議員がクリントン前国務長官を追い上げ

共和党は混戦状態
■大統領の候補者を見ると、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官の独走状態にありましたが、ここへきて左翼系のバーニー・サンダース上院議員が急速に追い上げてきました。

■一方、共和党は混戦状態にあります。支持率では引き続きドナルド・トランプ氏がトップに立っていますが、党大会まで正式候補が決まらないリスクがあります。候補者の乱立が党内分裂を物語っているといえるかもしれません。

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【今後の展開】各候補の掲げる政策に注目

現時点ではクリントン氏が有利
知名度や資金力などから総合的に判断すると、現時点では、最終的にヒラリー・クリントン氏が大統領選挙で勝利する可能性が高いと判断されます。

候補者の掲げる政策を見極める必要
政策については、両党とも本選挙まで明らかにしないようです。選挙戦の進行とともに、各候補者の掲げる公約を見極めていく必要があります。

(2016年1月26日)

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