米国の雇用統計(2015年12月)~労働市場は改善の基調を維持~

2016/01/13

米国の雇用統計(2015年12月)~労働市場は改善の基調を維持

【ポイント1】雇用者数は29.2万人増

天候要因を割り引いても良好
■12月の非農業部門雇用者数は前月比29.2万人の増加となり、市場予想(ブルームバーグ集計)の同20.0万人増を上回りました。

■過去2カ月分が合計で5.0万人ほど上方修正されたこともあり、雇用の増加ペースは3カ月平均で28.4万人と、30万人の大台に接近しました。

■建設業の雇用者数の大幅な増加から見て、暖冬の影響があったと考えられますが、それを割り引いても良好な結果だったといえます。

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【ポイント2】失業率は前月比横ばい

賃金上昇率は前年比2.5%増
■一方、失業率は5.0%でした。景気拡大により労働供給(労働力人口)が大幅に増えたものの、労働需要(就業者)も、ほぼそれと同じペースで拡大したため、前月と同じ水準を維持しました。

■時間当たり賃金は前月比横這いでしたが、前年同月比では2.5%の増加と、前月の2.3%から伸び率が拡大しました。労働需給の改善により、賃金上昇率は緩やかながらも高まる見通しです。

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【今後の展開】労働市場は改善基調だが、利上げは金融市場の動向次第

■12月の雇用統計は、米国の経済が順調に拡大していること、労働市場のスラック(需給の緩み)がかなり改善したことを示唆するものでした。16年も利上げは継続されると予想されます。

■市場では3月の利上げ見通しが浮上していますが、物価が低位で安定していることや、中国発の金融市場の動揺が完全には終息していないことなどから、3月は時期尚早と考えられます。

 

 (2016年1月12日) 

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