年末年始の市場動向~原油をにらむ展開が続く、地政学リスクに神経質な展開~

年末年始の市場動向~原油をにらむ展開が続く、地政学リスクに神経質な展開~

【ポイント1】 年末最終週、米国株は下落

原油安でエネルギーセクターが下落

■ 昨年末最終週(12月28日~31日)の米国株式市場は、市場参加者が少ないなか、原油・資源価格の下落によりエネルギーや素材セクターが大きく下落し、全体としても下落となりました。NYダウは、週間で▲0.7%でした。

■同じ期間の米国10年国債利回りは、週前半、原油価格の上昇につれ、上昇する場面もありましたが、その後の原油安で利回りは低下、総じて方向感のない展開でした。

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【ポイント2】日本株は大幅に下落

地政学リスクと中国景気を警戒

■年明け最初の取引となる4日の日本株式市場は、前週末に起きたサウジアラビアとイランの緊張や、発表された中国の製造業景況感の下振れなどを嫌気し、大幅な下落となりました。日経平均株価は、前年末比▲3.1%の18,450.98円と、昨年10月下旬以来の安値となりました。

■リスク回避的な動きから円高が進み、日本時間15時の米ドル円レートは119円台半ば、同じく豪ドル円レートは86円台前半での推移となっています。

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【今後の展開】当面は原油をにらむ展開に

■原油と中国景気をめぐる不透明感はしばらく残ると見られ、当面の株式市場は、これらをにらみ神経質な展開となることが見込まれます。特に、今回の原油価格の動きは、地政学リスクに原油高で反応しており、昨年とは異なる影響に注意が必要です。

■原油と中国景気への見方が落ち着くにつれ、株式市場は企業収益の拡大に沿った展開に戻ることが期待されます。

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 (2016年1月4日) 

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