豪中銀、5会合連続の政策金利据え置き

豪中銀、5会合連続の政策金利据え置き

【ポイント1】過去最低の2%に据え置き

景気、インフレの見通しも維持
■オーストラリア準備銀行(RBA)は6日、政策金利を2.00%に据え置くことを決定しました。ブルームバーグ社の集計によると、27名のエコノミスト全員が据え置きを予想していました。

■景気、物価については、「長期平均を下回る緩やかな経済成長が続くため、余剰な生産力が残存し、多少の豪ドル安でも、向う1年~2年はインフレ目標に沿う」との見方が維持されました。

20151006au1

【ポイント2】為替は豪ドル高へ

金利据え置きで豪ドルが買われる
■政策発表後の為替市場の反応は、豪ドル高円安でした。6日の午前中は85.3円前後の水準だったものが、会合終了直後には86円弱まで上昇しました。市場の一部にあった利下げ観測が後退したためと考えられます。

■為替については、前回、前々回と同様、「主要な商品価格の大幅な下落に、豪ドルは適応しつつある」と中立的な評価をしました。RBAは、豪ドルがほぼ適正水準にあると考えているようです。

 20151006au2

【今後の展開】政策金利は当面据え置き、豪ドルは徐々に底堅い推移へ

■景気は、これまでの利下げ効果などから、個人消費と住宅投資をけん引役として緩やかに回復すると予想されます。

■インフレは、失業率が高水準なことや資源価格の下落などから、当面低位で推移する見込みです。

■緩やかな景気回復と低インフレの持続により、過去最低の政策金利は当面、据え置かれそうです。

■豪ドル円レートは、日銀の金融緩和を背景に日豪金利差が維持されていることなどから、徐々に底堅さを増していくと思われます。

 (2015年10月6日) 

印刷用PDFはこちら→

今日のマーケット・デイリー 豪中銀、5会合連続の政策金利据え置き

関連マーケットレポート

2015年10月 1日 経済の立て直しに取り組む「新政権」(豪州)

2015年 9月16日 最近の指標から見る豪州経済(2015年9月)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会