トルコ中銀、7会合連続で政策金利を据え置き
トルコ中銀、7会合連続で政策金利を据え置き
【ポイント1】各種政策金利を据え置き
大方の予想通りの決定
■トルコ中央銀行(以下、中銀)は22日、主要な政策金利である1週間物レポ金利を7.50%に据え置くと発表しました。金利誘導レンジについても、上限金利を10.75%に、下限金利を7.25%にそれぞれ据え置きました。
■各種政策金利の据え置きは3月の会合以来7会合連続で、大方の予想通りの決定になりました。
【ポイント2】金融引き締めスタンスを継続
物価高やリラ安を警戒
■8月の消費者物価指数は前年同月比+7.14%と中銀の物価目標(年+5.0%)を上回っています。また、市場の1年後の予想も同+7.25%と、高止る見込みとなっています。
■先月の会合時に中銀は、通貨安定化策の強化を発表しました。中銀は政策金利を当面現行水準に維持しながら、トルコリラ安には為替介入で対処していく姿勢です。また、同時に発表された金融政策の「ロードマップ」では、米国で利上げが実施される場合などには、1週間物レポ金利を引き上げる考えが示されています。リラ安がさらに進む場合などには、利上げも視野に入れていると思われます。
【今後の展開】政治的不透明感の払しょくが、リラ持ち直しのカギ
■総選挙の再実施(11月1日)では、6月の当初選挙と同様に与党公正発展党(AKP)の単独過半数は困難な情勢です。政治不安から、リラは不安定な動きが当面続きそうです。
■AKPは、引退が取り沙汰されていたババジャン前副首相を候補に立てることを決定しました。国内外で評価の高い同氏が経済政策を今後も担う可能性が高まり、リラのプラス要因となるか注目されます。
(2015年9月24日)
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