トルコ中銀、7会合連続で政策金利を据え置き

2015/09/24

トルコ中銀、7会合連続で政策金利を据え置き

【ポイント1】各種政策金利を据え置き

大方の予想通りの決定

■トルコ中央銀行(以下、中銀)は22日、主要な政策金利である1週間物レポ金利を7.50%に据え置くと発表しました。金利誘導レンジについても、上限金利を10.75%に、下限金利を7.25%にそれぞれ据え置きました。

■各種政策金利の据え置きは3月の会合以来7会合連続で、大方の予想通りの決定になりました。

20150924tr1

【ポイント2】金融引き締めスタンスを継続

物価高やリラ安を警戒

■8月の消費者物価指数は前年同月比+7.14%と中銀の物価目標(年+5.0%)を上回っています。また、市場の1年後の予想も同+7.25%と、高止る見込みとなっています。

■先月の会合時に中銀は、通貨安定化策の強化を発表しました。中銀は政策金利を当面現行水準に維持しながら、トルコリラ安には為替介入で対処していく姿勢です。また、同時に発表された金融政策の「ロードマップ」では、米国で利上げが実施される場合などには、1週間物レポ金利を引き上げる考えが示されています。リラ安がさらに進む場合などには、利上げも視野に入れていると思われます。

20150924tr2

【今後の展開】政治的不透明感の払しょくが、リラ持ち直しのカギ

■総選挙の再実施(11月1日)では、6月の当初選挙と同様に与党公正発展党(AKP)の単独過半数は困難な情勢です。政治不安から、リラは不安定な動きが当面続きそうです。

■AKPは、引退が取り沙汰されていたババジャン前副首相を候補に立てることを決定しました。国内外で評価の高い同氏が経済政策を今後も担う可能性が高まり、リラのプラス要因となるか注目されます。

 (2015年9月24日) 

印刷用PDFはこちら→

http://www.smam-jp.com/market/report/marketreport/__icsFiles/afieldfile/2015/09/24/news150924tr.pdf

関連マーケットレポート

2015年8月25日 トルコは視界不良のまま「再選挙」へ(トルコ)

2015年8月19日 トルコ中銀、政策金利を据え置き、通貨安定化策を強化

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ