アジア・オセアニア株式市場の動向~株価の調整で割安感が強まる~

2015/09/14

 アジア・オセアニア株式市場の動向~株価の調整で割安感が強まる~

【ポイント1】足元で底入れの動き

企業収益見通しは増益を維持

■中国の景気減速懸念などを背景とした世界同時株安のなか、アジア・オセアニア株式市場も7月末から9月10日まで▲8.4%の下落となりました。足元では、中国株式市場の底入れに伴い、底堅い動きが戻りつつあります。

■企業収益については、中国の景気減速懸念などを要因に下方修正が進みました。ただし今後については、底堅い増益基調が持続する見込みです。先進国を中心に世界経済が緩やかな拡大基調を維持するとの見通しが背景にあります。

 20150911ap1

【ポイント2】株価調整で割安感強まる

高い配当利回りもサポート要因

■これまでの株価下落により、足元で株価の割安感が強まっています。割安・割高を判断する指標のひとつ株価収益率(PER)は、足元で12.2倍と過去平均(15.7倍)を大きく下回っており、株価の下支えになると考えられます。また、相対的に高い配当利回りも株価のサポート要因になると見られます。

 20150911ap2

【今後の展開】企業収益拡大に沿った展開へ

■中国の景気は、景気対策の余地から大きな下振れは回避されそうです。また、年内に見込まれる米国の利上げは、物価上昇が緩やかとなる見込みから、国債利回りの上昇も緩やかなものにとどまりそうです。いずれもアジア・オセアニア株式市場への影響は限定的となりそうです。

■株価は、企業収益の拡大に沿った展開に戻ることが期待されます。

20150911ap3

 (2015年9月11日) 

印刷用PDFはこちら→

>http://www.smam-jp.com/market/report/marketreport/__icsFiles/afieldfile/2015/09/11/news150911ap.pdf

関連マーケットレポート

2015年9月 9日 豪ドルの足元の状況と今後の見通し(9月)

2015年9月 8日 「原油価格」の反発は限定的(グローバル)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ