インド中銀、政策金利を据え置き
インド中銀、政策金利を据え置き
【ポイント1】政策金利を7.25%に据え置き
市場の大方の予想通り
■インド準備銀行(RBI、中央銀行)は4日、政策金利(レポ金利)を7.25%に据え置くことを発表しました。
■昨年半ば以降に物価上昇率が大幅に低下したこともあり、RBIは政策金利を今年1月、3月、6月に0.25%ずつ引き下げました。市場では、その後発表された5月と6月の消費者物価指数の上昇率が連続して前月を上回ったことなどから、RBIが今回は政策金利を据え置くとの見方が大勢でした。
【ポイント2】物価上昇の兆しを警戒
これまでの利下げ効果を見極め
■RBIは、6月の物価が想定から上振れたと指摘しました。食品の価格が前月から上昇したほか、食品や燃料以外の分野の価格は、4月以降上昇が加速しているとの見方も示しました。
■景気については、輸出や投資が伸び悩んでいるものの、消費が都市部を中心に持ち直しつつあり、緩やかな回復傾向が続いているとしました。
■物価上昇に加速の兆しが見られることから、RBIは、今回は政策金利を据え置き、これまでの利下げが景気回復の持続につながるか見極める姿勢をとったと見られます。
【今後の展開】現在の緩和的なスタンスを維持しながら、追加緩和の余地を見極め
■RBIは、現在の緩和スタンスを維持しながら、さらなる緩和余地の発現を注意深く見極めるとし、追加利下げの可能性を否定しませんでした。市場では、RBIが環境次第で追加利下げを実施する可能性は残っていると受け止める向きが目立ちました。
■次回会合は、9月29日に予定されています。それまでの間、RBIはモンスーンシーズン(6月~9月)全体の天候、米国の金融政策(9月17日)、原油価格やインドルピーの動きなどを注視していくと思われます。
(2015年8月5日)
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