「ミラノ万博」、食の多様性をアピール(日本)
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「ミラノ万博」は、初の「食」をテーマにした万博です。日本は、農林水産業や食を巡る多様な取組み、「日本食」、「日本食文化」に詰め込まれた多様な知恵や技が、多様で持続可能な未来の共生社会を切り拓くことを伝えようとしています。サブメッセージは「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う」です。 |
【ポイント1】 「地球に食料を、生命にエネルギーを」
10月末まで開催
■イタリア・ミラノで開催されている「2015年ミラノ国際博覧会」(以下、「ミラノ万博」)は、2015年5月1日から10月31日まで開催されます。今回は、「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに開催され、約140の国・地域が参加しています。世界の異なる地域での食糧不足の問題や遺伝子組み替えといったテーマを取り扱っています。また、各国・地域は積極的にそれぞれの食文化の独自性を紹介するコーナーを設けるなど、食に関連するテーマを幅広く扱っているのが特徴です。
【ポイント2】日本のメッセージは「共存する多様性」
「多様性」で地球規模の課題に貢献可能
■「ミラノ万博」は、持続可能な開発を重要なテーマとし、食にまつわる産業の伝統、創造性や革新性を紹介する万博です。日本は、自然と共生する多様な農林水産業を礎に、日本食・日本食文化に詰め込まれた「多様な」知恵と技を紹介しています。日本が培ってきた「多様性」は、食料問題などの地球規模の課題にも貢献できる大きな可能性を秘めたものです。
【今後の展開】 市場の拡大・農業の国際展開の好機、ビジット・ジャパンにも期待
■7月11日の「ジャパンデー」は盛況
参加国を称えるナショナルデーである「ジャパンデー」が開催されました。東北復興祭りのパレードや伝統芸能の文化講演、日本発「KAWAIIカルチャー」を代表する“きゃりーぱみゅぱみゅ”のスペシャルライブなど、日本の幅広い文化は現地でも好評であったと伝えられています。また、「日本の宴」をコンセプトとしたレセプションでは、日本食学会の料理人等からなる「オールジャパン」での取り組みとなり、「和食」は好評を博したようです。
■アベノミクス改革の一翼を担う
今後、健康ブーム等を背景に和食の世界的な需要の増加も期待され、日本食のブランド化や国際展開を進める好機が到来しています。日本食や日本の文化に興味を持ってもらうことで、さらなる訪日客数(ビジット・ジャパン)の増加も期待されます。2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、内外に積極的に情報を発信し続けることが重要です。「日本再興戦略」改訂2015(中短期工程表)では2020年に訪日外国人旅行者2,000万人、新規雇用40万人、旅行消費額4兆円を目指すとしています。
(2015年7月17日)
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