中国株下げ止まらず、日経平均は2万円割れ

中国株下げ止まらず、日経平均は2万円割れ

【ポイント1】上海総合は高値から3割超下落

日経平均も連れ安、2万円割れ

■上海総合指数は8日(日本時間15:00時点)、前日比▲5.4%下落し、6月12日の高値から約32%下落しました。香港で取引されるハンセンH株指数(日本時間15:00時点)は同▲6.0%下落し、5月26日の高値から約▲25%下落しました。

■日経平均株価は8日、6月19日以降キープしていた2万円台を割り込み、終値は前日比638.95円安の19,737.64円でした。

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【ポイント2】中国の株価対策が効かず

売買停止銘柄の急増が下落要因

■中国政府当局は6月27日の追加利下げと預金準備率引き下げを皮切りに、矢継ぎ早に株価対策を講じてきました。しかし、8日の上海と深セン両証券取引所で売買停止銘柄が1,000銘柄超と全体の3割超に達したことから投資家心理がさらに冷え込みました。7月5日にギリシャが国民投票で欧州連合の提案する財政緊縮案を否決し、ユーロ圏離脱の可能性が高まったことも影響し、香港市場も連日の下落となっています。

■日経平均株価は、中国株式市場の下落を受け中国経済減速による日本企業の業績懸念も浮上し、大きく下落しました。

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【今後の展開】中国は政策総動員の可能性も

■中国株式市場は、引き続き振幅の大きい不安定な値動きが見込まれます。株式市場下落の経済への悪影響が懸念され、追加金融緩和や財政拡大、行政指導の強化など政策総動員の可能性もありそうです。

■日本の株式市場も中国やギリシャの影響を受けると見られますが、市場が落ち着けば企業業績拡大に沿った底堅い展開が予想されます。

 (2015年7月8日) 

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