豪中銀、政策金利を据え置き

豪中銀、政策金利を据え置き

【ポイント1】  過去最低の2%に据え置き

市場予想通りの決定
■オーストラリア準備銀行(RBA)は2日、政策金利を2.00%に据え置くことを決定しました。

■ブルームバーグ社の集計によると、市場では29名のエコノミスト全員が据え置きを予想していました。

■RBAは、今後の経済や金融環境を見て現状の金融政策が適当か検討していく方針を示しました。消費は緩やかな拡大が見込まれることなどから、利下げの打ち止め感がやや強まったと思われます。

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【ポイント2】 発表後、豪ドルは上昇

物価上昇率は低位で推移の見込み

■豪ドル円レートは、政策金利据え置きの発表後、前日比0.8%豪ドル高の95.65円に上昇しています(日本時間14:00時点)。利下げ期待を織り込み豪ドル安に振れていたことの巻き戻しと見られます。

■賃金上昇率の低下などから、物価上昇率は低下傾向にあります。RBAは「今後1~2年の物価見通しがインフレ目標に沿う」との見方を今回も維持しました。

■RBAは、主要な資源価格がこれまで大幅に下落したことに照らして、豪ドルはまだ高いとし、豪ドル高への警戒姿勢を引き続き維持しました。

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【今後の展開】    政策金利は据え置きが続く見通し、豪ドルは底堅い推移へ

■これまでの利下げ効果などから、景気は、消費と住宅投資がけん引し緩やかな回復が見込まれます。

■物価上昇率は、賃金上昇率や原油価格の安定などから、安定的に推移すると見られます。政策金利は、物価の安定や緩やかな景気回復の見込みなどから、当面据え置きが続く見通しです。

■世界的な景気拡大を背景とした企業収益の拡大や豪州の緩和的な金融環境に支えられ、株式やリートは底堅く推移することが期待されます。

■豪ドル円レートは、日銀の金融緩和を背景に日豪金利差への注目などから、底堅く推移する見込みです。

 (2015年6月2日) 

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