主要な資産の利回り比較(2021年11月) オミクロン型への警戒感等から国債利回りは低下

主要な資産の利回り比較(2021年11月)

■債券は、世界的に国債利回りが低下しました。米国は堅調な景気回復やインフレの上振れに伴い、米連邦準備制度理事会(FRB)の主要メンバーが、量的緩和縮小のペースアップに言及したことから、米国の長期金利は一時上昇しました。
しかし、月下旬に新型コロナウイルスのオミクロン型への警戒感が強まったために長期金利は大きく低下し、国債債券利回りは低下しました。欧州もインフレ率が高まっていますが米国ほどではないこともあり、長期金利は概ね低下傾向となりました。一方、社債はリスク回避的な動きにより、利回りが上昇しました。

■株式は、概ね世界的に配当利回りが上昇しました。米国では、好調な企業業績やパウエルFRB議長が利上げに慎重な姿勢を示したこと等から、主要株式指数は最高値を更新する場面がありました。また日本では、衆議院選挙で自民党が絶対安定多数を維持したこと等から安心感が広がり、月前半は株価が上昇しました。しかし、月下旬にオミクロン型への警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まったことで、月間では世界的に株式市場が下落し、配当利回りは上昇しました。

■リートは、世界的に配当利回りが上昇しました。決算が堅調だった一方、世界的な金融緩和縮小の前倒しを懸念してリート価格はもみ合いの展開となりましたが、月下旬にはオミクロン型への警戒感からリート価格が下落し、配当利回りは上昇しました。

 

(2021年12月14日)

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