FOMCの結果からみる米株へのインプリケーション FRBは早期の量的緩和縮小を改めて否定

2021/04/30

FOMCの結果からみる米株へのインプリケーション

【ポイント1】FRBは金融政策を据え置き

■米連邦準備制度理事会(FRB)は4月27日、28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを0.00~0.25%に据え置きました。政策金利の据え置きは市場の予想通りでした。

■また、FRBは債券購入プログラムについて、「雇用の最大化と物価安定に向けて一段と顕著な進展があるまで」現行ペースを維持することを改めて表明しました。

【ポイント2】早期の緩和縮小観測をけん制

■声明文では、「現在進行中の公衆衛生の危機は引き続き経済の重しとなり、経済見通しへのリスクは残っている」とする一方、「ワクチン接種の進展と強力な政策支援の中、経済活動と雇用の指標は強まった」と指摘し、経済の正常化に期待を示しました。

■会合後の記者会見でパウエル議長は、「労働市場の状況は引き続き改善」と指摘したものの、「著しいさらなる進展を遂げるには、ワクチン接種での著しい進展を伴う」必要があるとし、早期の量的緩和縮小に関しては、「量的緩和の段階的縮小の議論開始は時期尚早」と改めて否定し市場の観測を打ち消しました。

【今後の展開】市場は金融緩和姿勢の維持を好感へ

■28日の米国市場では、株式市場は下落し、債券市場は小動きでした。FOMCでは大きな波乱はなかったものの、NYダウが史上最高値近辺で推移していることが利益確定の動きを引き起こしました。当面はワクチン接種の進展によって経済が再開される中でも量的緩和が維持されることで金利が安定し、株価は上昇を続けると予想します。その後は、景気回復の加速に伴い金利には上昇圧力がかかるものの、株式市場は業績回復を背景に堅調な推移を想定します。

(2021年4月30日)

印刷用PDFはこちら↓

FOMCの結果からみる米株へのインプリケーション FRBは早期の量的緩和縮小を改めて否定

関連マーケットレポート

2021年4月15日 「マルチスピード」型の回復と金融市場(吉川レポート)

2021年4月5日 米雇用統計、91.6万人増で株式市場の上昇を後押し

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

コラム&レポート Pick Up

このページのトップへ