インド株は最高値更新、予算案を好感 インドの予算案は経済再生を優先

2021/02/26

インド株は最高値更新、予算案を好感

【ポイント1】SENSEXは最高値更新も利食い売りで上昇一服

■インド株式市場は、2月1日に発表されたインドの予算案を受けて、経済再生に重点を置く政府の姿勢が好感され、大幅に上昇しました。代表的な株価指数のSENSEX指数は、3日に初めて終値ベースで節目の50,000ポイントに乗せました。その後も予想を上回る決算などから買いが続き、15日には52,000ポイント台まで上昇するなど、連日で過去最高値を更新しました。ただ、その後は利食い売りに押される展開となり、22日には50,000ポイントを割り込むなど、SENSEX指数は反落し、上昇一服となっています。

【ポイント2】インドの予算案は経済再生を優先

■インド政府が2月1日に発表した2021年度(21年4月~22年3月)予算案は、歳出総額が前年度当初予算比14%増の34.8兆ルピー(約48兆円)と、市場予想を上回りました。新型コロナウイルスの影響でインド経済が低迷するなか、道路や鉄道、農村開発などのインフラ整備を中心に景気の早期回復を図る内容です。歳出総額を拡張したことでGDPに占める財政赤字は、2020年度▲9.5%、2021年度▲6.8%と、▲4.6%だった2019年度より悪化しますが、インド政府は財政再建よりも経済再生を優先しました。

【今後の展開】景気回復期待で堅調な展開が続く

■Bloombergがまとめた集計によれば、足元で発表されたインド企業の2020年10~12月期決算は事前のコンセンサス予想を大きく上回っています。株価にはやや高値警戒感が出ているものの、好調な企業業績に加え、インドの予算案に伴うインフラ投資拡大やコロナワクチンの普及による景気回復期待を背景に、株式市場は今後も堅調な展開が続くとみられます。

(2021年2月26日)

印刷用PDFはこちら↓

インド株は最高値更新、予算案を好感 インドの予算案は経済再生を優先

関連マーケットレポート

2021年1月19日 止まらない好調さ、インド株は高値更新

2020年12月29日 2020年のアジア株式市場の振り返りと見通し

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
三井住友DS マーケット・レポート   三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

このページのトップへ