豪ドル相場は大幅に反発(2020年8月)今後は、新型コロナの状況を見ながらの展開
豪ドル相場は大幅に反発(2020年8月)
【ポイント1】豪ドルは大幅反発
1豪ドル=75円台まで回復
■豪ドルの対円相場は、新型コロナの感染拡大によるグローバル景気減速を受け、2月後半以降大幅に下落し、終値では3月18日には1豪ドル=62円台の直近安値を付けました。その後、各国・地域の積極的な金融・財政政策や経済活動再開の動きを背景に反発し、足元では75円台まで回復しています。
■豪州は貿易などを通じて中国経済とのつながりが太くなっていますが、中国の新型コロナ感染の落ち着きや景気回復も、豪ドルの買い材料となっています。
【ポイント2】豪州中銀は政策金利据え置き
量的緩和を再開
■4日、豪州準備銀行(RBA)は金融政策決定会合で、政策金利のキャッシュレート及び3年国債の利回り目標を0.25%に据え置きました。据え置きは市場の予想通りで、足元の豪ドルは小動きで推移しています。
■また、5月7日以降見送っていた国債購入を「明日(5日)購入する」と表明し、量的緩和を再開する方針を示しました。
■声明では、豪州の景気後退は「以前の予想ほどは深刻でない」としつつも、ビクトリア州における新型コロナの感染再拡大を受け、「見通しは非常に不透明で、経済の回復はウイルスの封じ込めに依存する」としました。
【今後の展開】豪ドルは新型コロナの状況を見極めながらの展開
■世界最長の経済成長を続けてきた豪州経済は新型コロナの影響を受け、1-3月期前期比▲0.3%に続き、4-6月期も大幅なマイナス成長に落ち込むことから、29年ぶりに景気後退に入ることが見込まれています。ここまで上昇してきた豪ドルですが、今後は新型コロナ感染第2波の状況を睨みつつ、景気回復や経常収支の改善を反映する形で緩やかながら堅調な展開を想定します。
(2020年8月5日)
印刷用PDFはこちら↓
豪ドル相場は大幅に反発(2020年8月)今後は、新型コロナの状況を見ながらの展開
関連マーケットレポート
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会