インド株式市場は堅調推移(2019年11月後半)リスク選好姿勢が強まり、最高値更新が続く
インド株式市場は堅調推移(2019年11月後半)
【ポイント1】SENSEXは最高値更新が続く
■インド株式市場は、堅調地合いを維持しています。米国株式市場で主要指標が史上最高値を更新するなか、米中貿易協議が進展するとの期待から投資家のリスク選好姿勢が強まり、インド株式市場にも買いが入っています。中国商務省は26日、劉鶴副首相とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、ムニューシン米財務長官が貿易協議「第1段階」の合意に関して電話会談を行ったと発表しました。市場はこれを好感し、代表的な株式指数のSENSEX指数は26日の場中に初めて41,000ポイント台を付け、過去最高値を更新しました。
【ポイント2】海外からの資金流入が継続
■インド政府が9月20日に大型法人減税を発表して以降、世界的なリスク選好の強まりも後押しし、インド株式市場には海外からの資金流入が続いています。足元の海外投資家の買い越し額は4週連続でプラスとなり、法人減税発表のあった9月20日以降の累計の買い越し額は63億ドル(約6,800億円)を超える規模となっています。
【今後の展開】7-9月期のGDPが注目される
■米中協議の進展期待の高まりで投資家のリスク選好姿勢が強まり、海外からの資金流入が続いていることから、インド株式市場は当面堅調な展開が見込まれます。こうしたなか、29日に発表される7-9月期のGDPが注目されます。今年に入り5%台の成長に急減速しているGDPは7-9月期も減速が続くと市場では予想されていますが、成長鈍化の度合いが焦点となりそうです。
(2019年11月27日)
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