インド株式市場は持ち直し(2019年10月後半) 世界的なリスク選好や企業業績の上方修正を好感

インド株式市場は持ち直し(2019年10月後半)

【ポイント1】株式市場は月半ばから持ち直し

■インド株式市場は10月上旬に下落したものの、その後は米中貿易交渉での部分合意や、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る英国とEUの条件合意、法人税減税に伴う企業業績の上振れを好感して、持ち直しました。代表的な株式指数のSENSEX指数は39,000ポイント台を回復し、7月上旬以来の高値圏にあります。10月のパフォーマンスをみると、SENSEX指数は小幅高となっています(28日時点)。ただし、個別銘柄では、不正会計による利益水増しの内部告発があったITサービス大手のインフォシスが急落しました。

【ポイント2】企業業績は堅調見通し

■7-9月期の決算発表が本格化するなか、インド政府が9月に発表した法人税減税の効果で、多くの企業の利益が伸びています。日用品のヒンドゥスタン・ユニリーバなど一部の企業は予想を上回る業績発表が好感されました。ブルームバーグの市場コンセンサスによれば、インド企業の19年のEPS(1株当たり予想利益)は前年比29%の増益、20年は同20%の増益が予想されています(対象はMSCI採用銘柄)。

【今後の展開】世界的なリスク選好や景気底入れ観測で底堅く推移

■米国が中国との貿易協議で部分合意に達するなど米中交渉の進展期待や、英国の合意なきEU離脱が回避される見通しが高まるなか、投資家のリスク選好が強まり、足元は世界的に株式が上昇地合いにあります。加えて、インドでは追加の利下げや景気刺激策により、年度後半の景気底入れが見込まれることから株式市場は底堅く推移すると期待されます。

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

(2019年10月29日)

印刷用PDFはこちら↓

インド株式市場は持ち直し(2019年10月後半) 世界的なリスク選好や企業業績の上方修正を好感

関連マーケットレポート

2019年10月 7日 インド株式市場は反落(2019年10月前半)

2019年 9月24日 インド株式市場は急上昇(2019年9月後半)

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
世界の経済やマーケットの動向や、マーケットで注目される旬なキーワードを運用のプロがわかりやすく、丁寧に説明します。
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会