ブラジルの金融政策:低インフレで緩和余地拡大(2019年9月)0.5%利下げで政策金利5.5%、利下げ局面続く

2019/09/19

ブラジルの金融政策:低インフレで緩和余地拡大(2019年9月)

【ポイント1】0.5%の利下げ

利下げは市場の予想通り

■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、9月18日の金融政策委員会で、政策金利を0.5%引き下げ、過去最低となる5.5%とすることを全会一致で決定しました。利下げは2会合連続となります。

【ポイント2】政策金利は5.0%へ

低インフレで緩和余地拡大

■今回の利下げは、年金改革の進展を背景に利下げを実施した前回7月のガイダンスに沿ったもので、低インフレが続く中、利下げによる景気の下支えが期待されています。

■ブラジルの8月のインフレ率(IPCA)は前年同月比+3.43%と、歴史的に低い水準が続いており、中銀の物価目標レンジの中心を下回っています。そのため、景気刺激策として金融緩和を行う余地が拡大しています。

■弊社では、ブラジルでは今後も金融緩和局面が続き、2019年年末の政策金利を5.0%と見込んでいます。

【今後の展開】ブラジルレアルの上値重い

外部環境の不確実性高まる

■ブラジルレアルについては、利下げ局面に加え、米中貿易摩擦や各国政治動向などの不確実性の高まりを受けて新興国通貨が総じて軟調に推移する中、当面外部環境に左右されやすく上値の重い展開を予想します。

■10月に予定されるアルゼンチンの大統領選も懸念材料です。アルゼンチンは中国・米国に次ぐ貿易相手国であることからその動向が注目されます。一方で、年金改革法案の審議は順調に進んでおり、10月には成立すると見られます。更に、ボルソナロ政権は税制改革や民営化などの構造改革、経済協力開発機構(OECD)加盟交渉なども進めていることや、依然として相対的に高い金利などがブラジルレアルの下支えになると見られます。

(2019年9月19日)

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