世界の「投信マネー」(2019年3月)「北米」、「新興国」の債券ファンドに集中
世界の「投信マネー」(2019年3月)「北米」、「新興国」の債券ファンドに集中
投信マネーは2カ月連続の流入超
■投信マネー全体の流れを見ると、2019年3月は+42億ドル(前月+416億ドル)と額は縮小したものの2カ月連続の流入超でした。内訳はMMFが+20億ドル(同+324億ドル)、債券が+387億ドル(同+310億ドル)、オルタナ▲13億ドル(同▲3億ドル)、バランス▲62億ドル(同▲66億ドル)、株式▲290億ドル(同▲150億ドル)です。
株式ファンドは4カ月連続の流出超
■株式ファンドは4カ月連続の流出超となりました。内訳を見ると、「先進国」が▲242億ドル(同▲190億ドル)と6カ月連続の流出超となりました。「北米」は▲14億ドル(同+31億ドル)と再び流出超に転じました。また、「日本」を含む「アジア(注3)」は▲25億ドル(同▲4億ドル)と2カ月連続の流出超でした。一方、「新興国」は▲48億ドル(同+40億ドル)と6カ月ぶりに流出超に転じました。「EMアジア(注4)」は▲43億ドル(同▲25億ドル)の流出超でした。
債券ファンドは3カ月連続の流入超
■債券ファンドは3カ月連続で大幅な流入超でした。米国の金融政策がハト派的なスタンスに転換したことや世界的に金融政策が緩和的な方向に向かっていることに加え、物価が安定しており、より高利回りのファンドへと資金がシフトしている結果と考えられます。
■内訳を見ると、「北米」が+223億ドル(同+239億ドル)と高水準の流入超が継続しました。特に「米国」の社債ファンドへの資金流入が活発となっています。
■また、新興国市場全体に投資する「GEM(注5)」への流入も+55億ドル(同+69億ドル)と引き続き流入超が続いています。
(2019年4月2日)
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