KeyHolder(4712)再成長フェーズ

乃木坂46を主力のIPとする様々なコンテンツの企画・制作・展開・収益化を一貫運営するKeyHolderの業績推移は、2025年12月期の実績を起点とする再成長フェーズに入っている。同社においては、「新たな独自IPコンテンツの創出」を通した中長期的な成長が志向されているのだが、成長と安定の両立も図られており、短期的な実績においては、こういった経営戦略の展開などを目的として実施されている2社のM&Aに伴う複数に及ぶ一過性の要因による大きな変動が発生している。2024年1月1日付けで連結子会社化されている、アプリゲームの開発・運営を業務内容とする10ANTZに関しては、2024年12月期から通期ベースで売上収益が計上されている一方、当初の段階においてのれん及び関連資産に係る減損損失909百万円の計上を余儀なくされている。また、2024年10月1日付けで連結子会社化されている、物流業務を中心とするトポスエンタープライズに関しては、2024年12月期第4四半期(10-12月)から売上収益が計上されている一方、当該M&Aの実施に際しては負ののれん発生益2,551百万円が計上されている。更には、使用権資産を含む同社としての資産規模がかなり拡大している。物流業務に深く関与しているトポスエンタープライズにおいては、これに係る倉庫などが長期リースで活用されていることが背景である。なお、これに起因して2025年12月期より、期間損益の金融費用としてリース負債利息(リース負債に対して時間の経過とともに発生する金利コスト)の計上が始まっている。ただし、2025年12月期から2026年12月期に向けては、以上の要因による一過性のインパクトがすべて剥落していくことから、同社の実力が単純に反映された業績推移が達成されることになる見込みである。