ノーリツ（5943）大幅な損益向上

2025年8月8日、ガス・石油給湯機器の製造・販売を中心として内外で事業を展開しているノーリツは、2025年12月期第2四半期（中間期）の決算説明会（電話会議）を開催している。前年同期に対する大幅な損益向上が達成されていることが明らかになっている。期初からの価格改定に伴う効果が発生していることに加えて、国内においては、高付加価値商品や環境配慮型商品を中心として販売台数が増加しており、これに伴う増収効果が発生している。更には、費用の拠出を抑制する施策が奏効していることも寄与している。一方、海外では、減収ながらも増益が達成されている。市況低迷が引き続く中国において販売台数が伸び悩んでおり、これを主因とする減益要因が発生しているのだが、現地においては徹底的なコストコントロールの実施に伴う損益分岐点の引き下げが進捗しており、これに伴うより大きな増益要因が発生している。なお、第2四半期（中間期）の実績は、当初の会社予想を損益面において大きく上回っているものの、同社は、不透明さが増しているともいえる中国市況に係るリスクに鑑みて、通期の会社予想を据え置いている。また、追加関税に係るリスクに関しても同様である。弊社では、同社の経営陣との取材を通して更なる詳細を把握する予定である一方、その内容に鑑みて同社の「企業レポート」を更新し、改めてリリースすることを計画している。

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