ミマキエンジニアリング(6638)円高と追加関税
2025/08/13
2025年8月7日、産業⽤印刷のデジタル化を推進するミマキエンジニアリングは、2026年3月期第1四半期(4-6月)の実績を発表している。円高並びに追加関税による影響が大きくなっており、前年同期との比較では減収・減益での着地を余儀なくされているのだが、円高の影響を除いた場合には増収・増益が確保できていることが明らかになっている。為替が円高に振れている分だけ売上高及び営業利益が引き下げられていることに加えて、追加関税の発動に際する不透明感を背景として北米及び欧州における売上高は、現地通貨ベースでも前年同期に対して減少している。日本における売上高は大幅に増加しているものの、両者を補うまでには至っていない。一方、安定的な収益性で売上高成長の追求を継続し、資源の積極的な活用により新たな領域にチャレンジしていくと標榜している同社は、第1四半期(4-6月)においてもこれに向けての積極的な先行投資を行っている。当該期間の動向においても新製品の投入による貢献が認められるのだが、為替や関税率といった外部環境の変化に伴う影響が一時的に大きくなっていると考えられよう。

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