ノーリツ(5943)転換点
2025/07/07
ガス・石油給湯機器の製造・販売を中心として内外で事業を展開しているノーリツの業績動向が回復基調にある。同社としての業績動向に対して大きな影響を及ぼす販売台数の動向が転換点を迎えていることが主因である。通期ベースの業績動向としては2023年12月期に引き続いて2024年12月期においても販売台数の減少を主因とする減益を余儀なくされているのだが、四半期ベースでは2024年12月期第4四半期(10-12月)に引き続いて2025年12月期第1四半期(1-3月)においても販売台数が前年同期に対して増加するに転じており、当該期間における同社としての大幅な増益に対してかなり寄与している模様である。また、2025年12月期第2四半期(4-6月)及びそれ以降に向けても販売台数の増加が引き続く可能性があることに加えて、2026年12月期に向けては、中期経営計画「Vプラン26」(2024年12月期~2026年12月期)で標榜されている原価低減施策の実施に伴うコストダウンによる影響が次第に拡大していく見通しである。当該期間におけるコストダウンは総額で3,000百万円に及ぶとされている一方、現状に至る経緯においては当初の想定に沿った進捗率での実績が認められる。また、総額で3,000百万円に及ぶコストダウンのかなりの部分が、部品の共通化を通した仕入材料費の削減によってもたらされるとされている。

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