泉州電業(9824)着実な施策の実施
2025/07/04
電線総合技術商社としての事業展開を主力としている泉州電業においては、中期経営計画(2025年10月期~2027年10月期)の内容に沿った着実な施策の実施と増収が達成されている。2025年10月期第2四半期(中間期)の損益面では短期的な調整を余儀なくされているものの、中長期的な観点においては持続的な増収・増益が引き続く模様である。第2四半期(中間期)においては商品カテゴリー別で売上総利益率が最も高いとされる機器用・通信用電線の売上高が前年同期を下回っている一方で、売上総利益率が相対的に低いとされる電力用ケーブルの売上高が堅調に推移している。機器用・通信用電線に関しては、前年同期に一時的な売上高の集中があったことに加えて、半導体製造装置向け及び工作機械向けの需要が一部で低迷しているとのことである。ただし、こういった需要は下半期(5-10月)にも回復していく方向性が示唆されている。一方、電力用ケーブルに関しては旺盛な建築需要を取り込めていることに加えて、銅の価格の上昇による増収効果を享受している側面があるとされている。成長施策としては、2025年4月、中長期的な観点において寄与の拡大が期待されている制御盤加工やソイルヒーターの強化を図ることを目的として、名古屋FAセンター(愛知県稲沢市)を開設していることなどが挙げられている。

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