SOU<9270> 国内外で展開する自社オークションの拡大により増益基調が継続しよう

2019/02/12

一般消費者から買取ったブランド品等を業者中心に販売するリユース会社
国内外で展開する自社オークションの拡大により増益基調が継続しよう

業種: 卸売業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・SOU(そう、以下、同社)は、バッグ等のブランド品、時計、宝飾品、貴金属、骨董・美術品を一般消費者から買取り、商品の種類や特性に応じて異なる販路で販売するリユース会社である。
・18/8 期の販路別売上高構成比は、業者向け自社オークションが62.0% (うち、国内56.2%、海外5.8%)、自社オークション以外の経路での業者への卸販売である他社販路が33.6%、小売が4.4%である。

2.財務面の分析
・16/8 期~18/8 期の連結決算では、買取店舗の拡大による仕入れの増加や、仕入れ時の値付け精度の向上等による利益率の改善等を背景に、売上高は年平均19.8%、営業利益は同82.6%増加した。
・類似企業に比べ、収益性と成長性の観点で魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、同業他社への商材供給モデルにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、継続的な買取店舗の出店によって、ブランドリユース業界における国内シェア首位を目指すと共に、次の成長の柱として、海外ビジネスの強化にも取り組んでいる。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、19/8 期第1 四半期の実績や同社の施策を踏まえ、同社の売上高や営業利益の計画はやや保守的であると判断し、19/8 期は前期比14.2%増収、21.5%営業増益と予想した。
・20/8 期以降は、国内外の自社オークションが業績を牽引すると想定し、20/8 期は前期比11.2%営業増益、21/8 期は同15.1%営業増益と予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。