Fringe81<6550> 19年3月期は本社移転に伴う一時的な費用の発生により営業減益を見込む

2019/01/07

インターネット広告の販売、アドネットワークの運営を行う
19年3月期は本社移転に伴う一時的な費用の発生により営業減益を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・Fringe81(フリンジ ハチイチ、以下、同社)は、インターネット広告の販売、アドネットワークの運営、広告戦略に関するソリューションの提供、社員間の相互評価・賞賛のためのサービス「Unipos(ユニポス)」の提供などを行っている。
・インターネット広告の販売が中心を占める広告代理サービスが主要サービスで、18/3期の売上構成比は86.9%である。

◆ 19年3月期上期決算の概要
・19/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比9.4%増の3,023百万円、営業利益は同137.4%増の105百万円であった(前年同期比は18/3期上期単体数値との比較)。広告代理サービス、メディアグロースサービスが堅調に推移したことに加えウェブサービスが大きく伸び、業績拡大に寄与した。同社は上期の計画を公表していないが、計画線上の結果としている。

◆ 19年3月期の業績予想
・19/3期の会社計画は、期初予想通り売上高6,590百万円(前期比3.9%増)、営業利益187百万円(同44.1%減)である。営業減益の要因は、本社移転関連費用の発生やマーケティング費用の増加が主である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期の実績を踏まえ、会社計画を若干上回る業績予想を据え置いた。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は経営資源であるマーケティング力、プロダクト開発力などを活かし、各サービスの持続的な成長を目指す方針である。19/3期は「Unipos」の拡大を最優先事項とし、積極的なマーケティング投資を実施している。
・当センターでは、市場拡大を追い風とした広告代理サービスの伸びや、「Unipos」の高成長が当面の業績拡大に寄与すると考えており、20/3期以降は増収増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。