リファインバース<6531> 19年6月期は既存事業の利益回復と新規事業の本格展開の道筋を確認する期
廃棄物を資源化して循環型ものづくりを行う次世代型素材メーカー
19年6月期は既存事業の利益回復と新規事業の本格展開の道筋を確認する期
業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太
◆ 会社概要
・リファインバース(以下、同社)は、循環型ものづくりを行う素材メーカーである。廃棄物を原料としているため、製造販売機能だけでなく、廃棄物の収集・処理機能を自社で有し、それぞれの事業で収益を上げている。
◆ 18年6月期決算
・18/6期連結決算は、売上高2,410百万円(前期比5.1%増)、営業利益11百万円(同95.7%減)、経常損失15百万円(前期は264百万円の利益)と利益不振に終わった。再生樹脂製造販売事業での新工場立ち上げ時に想定したパフォーマンスが出なかったことによる原価増に加え、需要好調な産業廃棄物処理事業でも外注費等の増加に見舞われた。
◆ 19年6月期業績予想
・19/6期連結業績について、同社は売上高2,696百万円(前期比11.9%増)、営業利益69百万円(同481.6%増)と計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、19/6期の業績を、売上高2,693百万円(前期比11.7%増)、営業利益66百万円(同458.3%増)と会社計画に近い水準を予想した。再生樹脂製造販売事業での原料受け入れの抑制という減収要因はあるが、再生塩化ビニルの販売増と新規事業の拡大により増収を目指す展開を想定した。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、20/6期以降、年20%台の増収が続き、売上総利益率の改善とともに販売費及び一般管理費の増加の影響を吸収し、売上高営業利益率は21/6期に8.9%まで回復すると予想した。
・今後の成長加速のためには、既存事業の安定成長を前提に、製鋼副資材やナイロンリサイクル等の本格展開が必要となる。これらの新規事業の展開に注目する。