イーエムネットジャパン<7036> 地域的にも業種的にも分散したクライアントが特徴

2018/10/04

受注から広告制作までWebサイト向け検索連動型広告等を手掛ける広告代理店
地域的にも業種的にも分散したクライアントが特徴

業種: サービス業
アナリスト: 松尾十作

◆ インターネット広告事業の代理店
イーエムネットジャパン(以下、同社)は、韓国のオンライン広告代理店であるEMNET INC.の日本支社として07年に設立され、13年4月にEMNET INC.の100%出資による日本法人となった。インターネット広告事業の代理店を営んでおり、インターネット広告事業の単一セグメントである。主力サービスである検索連動型広告の他、運用型ディスプレイ広告、ソーシャルメディア広告等も展開している。

検索連動型広告とは、ヤフー(4689東証一部)やGoogle,Inc.等がWebサイトで提供している検索エンジンにおいて、検索キーワードを挿入するとWebサイトへのリンクが多数表示されると同時に検索キーワードに関連して表示される広告を指している。広告提供側はキーワード単位で広告出稿が出来、閲覧者が広告をクリックすると、広告提供側に広告料金が発生する仕組みである。閲覧者が広告をクリックしなければ広告提供側には広告費は発生しない。広告提供側は、対象を限定しない一般的な広告に比べて費用をかけないで潜在需要層にアプローチできるメリットがある。

同社は、広告出稿を配信するデバイス(パソコンやスマートフォン)毎に、広告を配信するタイミング、広告出稿に関連する検索キーワードの選定等により、潜在需要層が広告をクリックする確率を高める支援をしている。

運用型ディスプレイ広告とは、性別、年齢、住んでいる地域、閲覧しているWebサイトから得られる興味などの条件を設定して、ポータルサイトやブログ等の広告エリアに表示する広告を指している。検索連動型広告ではアプローチしにくい閲覧者を対象にしている。

ソーシャルメディア広告は、FacebookやTwitter等のソーシャルメディアに表示される広告を指している。運用型ディスプレイ広告の条件設定に加えて各ソーシャルメディアの特長に合わせた設定も行っている。

運用型ディスプレイ広告、ソーシャルメディア広告等の売上構成比を同社は開示していない。広告提供側は、広告対象物・サービス別の対象顧客に合わせた広告手法を選択していると同社は説明しており、売上構成比は変化している模様である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。