ディーエムソリューションズ<6549> 19年3月期の会社計画は減益見込みだが、インターネット事業の動向次第
縮小が続く業界で創業来14期連続増収を続けるダイレクトメール会社
19年3月期の会社計画は減益見込みだが、インターネット事業の動向次第
業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太
◆ 会社概要
・ディーエムソリューションズ(以下、同社)は、ダイレクトメールの発送代行を主な事業とする。インターネット関連の事業も展開している。
◆ 18年3月期決算
・18/3期決算は、売上高10,438百万円(前期比14.3%増)、営業利益171百万円(同34.9%減)で、期初会社計画に対する達成率は、売上高が101.7%、営業利益が61.2%となった。ダイレクトメール事業は堅調だったものの、期中に検索エンジン大手の検索結果表示アルゴリズムの大規模な変更があり、インターネット事業の業績が悪化したことが響いた。
◆ 19年3月期業績予想
・19/3期業績について、同社は売上高11,253百万円(前期比7.8%増)、営業利益150百万円(同12.1%減)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、19/3期の業績予想を、売上高11,884百万円(前期比13.9%増、前回11,594百万円)、営業利益176百万円(同2.6%増、同297百万円)へ修正した。2つの事業とも増収になると想定したが、ダイレクトメール事業における、17年7月の日野フルフィルメントセンターの稼働開始に伴う減価償却費等の経費増や、インターネット事業での新サービス開始のための費用増を織り込み、営業利益は緩やかな伸びに留まるものと予想した。
◆ 今後の注目点
・当センターでは、20/3期以降、年13~14%台の増収が続き、売上総利益率はほぼ横ばいで推移するものの、増収効果による売上高販管費率の改善により、営業利益率は年0.3~0.4%ポイントずつ改善する展開を予想する。
・ダイレクトメール事業は安定成長が続く一方、インターネット事業は業績変動の振れ幅が大きくなる傾向にある。インターネット事業での自社メディアへの集客環境の変化の可能性の有無、及び検索エンジンの検索結果に影響しない新サービスの展開の動向が当面の注目点となろう。