ナルミヤ・インターナショナル<9275> ショッピングセンター販路の拡大とeコマースへの展開でさらなる成長を目指す

2018/09/10

ベビー・子供服の企画から製造、物流、プロモーション、販売までを一貫して行う
ショッピングセンター販路の拡大とeコマースへの展開でさらなる成長を目指す

業種: 小売業
アナリスト: 髙木伸行

◆ ベビー・子供服をマルチチャネル、マルチブランドで展開
ナルミヤ・インターナショナル(以下、同社)はベビー・子供服の企画販売のパイオニアとして、SPA注1形態をとりながら事業を行っている。

0歳~7歳を主要顧客とするベビー・ドドラー向けブランド、8歳~13歳を主要顧客とするジュニア向けブランドを中心に、中学生を対象としたヤング向けブランドやママ向けブランドなど、多数のブランドを展開している。また、販売も百貨店、ショッピングセンター、アウトレットモール、eコマースと様々なチャネルで行っている。

◆ 再上場
同社は05年3月に当時のジャスダック証券取引所に株式を上場したが、当時の主要販売チャネルであった百貨店業界の低迷のあおりを受けて、上場の前年度をピークに業績が悪化した。抜本的な再建策の実施のためには株式を非公開化し、機動的に経営を行うことが得策と判断し10年3月に上場を廃止した。

企業再生ファンドによる再建策が軌道に乗り、今後の成長に向けた投資に必要な資金の調達や、企業イメージ・信頼度の向上による優秀な人材の獲得などを目的に東京証券取引所市場第二部に再上場することとなった。

◆ ショッピングセンターとeコマースチャネルの拡大に注力
同社はベビー・子供服を百貨店、ショッピングセンター、アウトレットモールの実店舗と自社及び他社オンラインサイトで販売している。また、地方百貨店やアパレル専門店への卸売り販売やブランド商標のライセンス販売を行っている。

百貨店チャネルは主に高価格帯、ショッピングセンターチャネルは低価格帯~中価格帯、アウトレットモールチャネルは低価格帯のアイテムを取り扱っている。18 年6 月末の店舗数は百貨店チャネルが587 店、ショッピングセンターチャネルが152 店、アウトレットモールチャネルが20 店となっている(図表1)。

百貨店チャネルは都市部の三越、タカシマヤ、伊勢丹、大丸といった大手百貨店店舗に展開している直営店舗を指す。05 年に上場した当時は同社の主力販売チャネルであった。

ショッピングセンターチャネルへは05 年に1 号店を出店して以来、順調に店舗数を増やしており、イオンモールなどの都市近郊や郊外のショッピングセンターに直営店を展開している。同社はショッピングセンターチャネルを成長分野と位置付けている。

アウトレットモールチャネルへは06 年に1 号店をりんくうプレミアム・アウトレットに出店して以来、三井アウトレットパークやプレミアム・アウトレットを中心に直営店を出店している。

同社は実店舗販売に加えて、オンライン販売も行っており、今後の成長分野と位置付けて注力している。08 年に直営のオンラインショップであるNARUMIYA ONLINE をオープンした。また、ZOZOTOWN や楽天といった通販サイトにも出店している。

18/2 期の販売チャネル別の売上構成比は、百貨店が38.5%、ショッピングセンターが35.7%、e コマースが12.7%である。また、アウトレットモールでの販売、卸売り販売、ライセンス販売からなる「その他」の構成比は13.1%となっている(図表2)。同社が力を入れているショッピングセンターとe コマースの売上高の成長率は高い。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。