ランドコンピュータ<3924> 営業利益率10%の会社目標達成には新規のパッケージ商品の拡販に期待したい
金融系ソフトウェア開発に強みを持つ独立系システムインテグレーター
営業利益率10%の会社目標達成には新規のパッケージ商品の拡販に期待したい
業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知淳
◆ システムインテグレーション・サービスが事業の柱
・ランドコンピュータ(以下、同社)は、ソフトウェア開発を行うシステムインテグレーション・サービス(以下、SIサービス)や、ハードウェアの導入等を行うインフラソリューション・サービス、他社製品を中心としたパッケージソフトに関連する事業を行うパッケージベースSI・サービス(以下、PSIサービス)を提供する独立系のSIerである。
◆ 18年3月期決算は1%増収、18%営業増益
・18/3期決算は、0.8%増収、17.7%営業増益、19.2%経常増益であった。SIサービスの回復の遅れにより、売上高は会社想定を下回ったものの、不採算案件の影響が収束したことや、人件費や採用費が計画ほど増加しなかったことから、営業利益は会社予想を上回った。
◆ 19年3月期の会社計画は7%増収、10%営業増益
・19/3期について同社は、SIサービスの回復や、PSIサービスの成長加速を見込み、7.4%増収、9.8%営業増益、6.5%経常増益を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、ハードウェアの導入等を行うインフラソリューション・サービスの売上高を増額する一方、SIサービスとPSIサービスの売上高を減額する等、19/3期の業績予想を見直し、売上高は8,140百万円→7,810万円(前期比7.5%増)に、営業利益は448百万円→476百万円(同10.0%増)に修正した。
◆ 新規のシステム・パッケージベンダの商品の拡販に期待したい
・同社は21/3期に売上高100億円、営業利益率10%を目指す中期業績目標を掲げているが、当センターは、21/3期について売上高94億円、営業利益率6.7%と予想している。営業利益率の目標達成のためには、新規のシステム・パッケージベンダの商品の拡販に期待したい。