Fringe81<6550> 19 年 3 月期は本社移転に伴う一時的な費用の発生により営業減益を見込む

2018/08/06

インターネット広告の販売、アドネットワークの運営を行う
19 年 3 月期は本社移転に伴う一時的な費用の発生により営業減益を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・ Fringe81(フリンジ ハチイチ、以下、同社)は、インターネット広告の販 売、アドネットワークの運営、広告戦略に関するソリューションの提供、 社員間の相互評価・賞賛のためのサービス「Unipos(ユニポス)」の 提供などを行っている。
・インターネット広告の販売が中心を占める広告代理サービスが主 要サービスで、18/3 期の売上高の 86.9%を占めている。

2.財務面の分析
・広告代理サービスの安定成長に加え、アドネットワーク運営の高い伸び により、売上高は拡大基調にある。19/3 期については 44.1%営業減益を 計画しているが、これは本社移転に伴う一時的な費用が発生することが 主因である。
・他社との財務指標比較では、収益性指標である自己資本利益率が他社 を上回る水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、競争が少なく成長が見込まれる領域で独 自の事業を立ち上げ、効率的に展開できる体制を構築してきたこと にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、経営資源であるマーケティング力、プロダクト開発力、セ ールス力、データ分析力を活かし、各サービスの持続的な成長を目 指す方針である。19/3 期は「Unipos」の拡大を最優先事項とし、積 極的なマーケティング投資を実施する考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、市場拡大を追い風とした広告代理サービ スの伸びや、 「Unipos」の 高成長が当面の業績拡大に寄与すると考え ている。19/3 期は本社移転に伴う一時費用の発生により営業減益を 見込むが、20/3 期以降は増収増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。