キャリア<6198> 18 年 9 月期はシニアケア事業の伸び悩みで会社計画下方修正

2018/08/03

シニア人材活用の業務コンサルティングの性格を持ち合わせる人材サービス会社
18 年 9 月期はシニアケア事業の伸び悩みで会社計画下方修正

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・キャリア(以下、同社)は、シニア層に資する人材サービスを行う企業であ る。シニア層に就労機会を提供するシニアワーク事業と、介護施設に介 護士等の有資格者を提供するシニアケア事業の二本柱で展開する。

◆ 18年 9月期上期決算
・18/9 期第2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高5,059 百万円 (前年同期比16.8%増)、営業利益253百万円(同3.9%増)で、会社計画 に対する達成率は、売上高が 95.0%、営業利益が 75.9%に留まった。
・シニアワーク事業は概ね順調に推移したが、シニアケア事業で業務改善 の効果が思うように出なかったことが影響した。

◆ 18年 9月期業績予想
・キャリア(以下、同社)は、シニア層に資する人材サービスを行う企業であ る。シニア層に就労機会を提供するシニアワーク事業と、介護施設に介 護士等の有資格者を提供するシニアケア事業の二本柱で展開する。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/9 期の業績予想を、 売上高 10,220 百万円(前回 11,049 百万円)、営業利益 498 百万円(同 753 百万円)へ下方修正した。シニアケア事業での業務プロセス変更の 影響による稼働人員数の伸び悩みや、社会保険の適用範囲の想定以 上の拡大の影響を織り込んだ。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/9 期以降、年 16%~18%台の増収により、売上総利 益率の低下と販売費及び一般管理費の増加を吸収し、売上高営業利益 率は 20/9 期には 6.1%まで回復すると予想する。
・18/9 期のシニアケア事業の状況を受け、同社は拠点数増加を優先する 方針に変更した。その結果、19/9 期以降、拠点数の新設が加速すると見 られる。この方針変更が業績にどのように影響するかが、当面の注目点と なろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。