GA technologies<3491> 自社開発の AI を活用し高効率に業務を運営

2018/08/01

中古不動産流通プラットフォーム「Renosy」を運営し中古マンションを販売
自社開発の AI を活用し高効率に業務を運営

業種: 不動産
アナリスト: 善則

◆ 中古不動産流通プラットフォーム「Renosy」を運営
GA technologies(以下、同社)は中古不動産に特化した流通プラットフォ ーム「Renosy」を運営し、それを通じて集客した潜在顧客に対して実際に物 件を販売することで収益をあげている。

「Renosy」には同社が仕入れたマンションを含めて約 4 万件の中古不動産 の物件が掲載されている。16年8月に「Renosy」をリリースした後、会員数は 増加を続けており、18 年 4 月末の時点で 19,881 名に達している。一般に 「SUUMO」など他の不動産流通のプラットフォームは不動産仲介業者への 送客を事業の中心としているが、同社は顧客にマンションを販売するところ まで行っている。

販売に関しては物件を取得せずに売買を仲介するケースと同社が買い取 って販売する買取再販のケースに分けられる。基本的にファミリータイプの マンションは仲介という形式をとっており、なかでも、築 30 年程度以上の物 件については、リノベーションした後に販売している。その場合、同社自身 が建設業の認可を取得しているため、工事の設計・施工も請け負っている。

ただファミリータイプの物件は顧客へ販売するまでの時間が長くなる傾向が あるため、現在は買取再販の対象となるワンルームマンションの販売を事業 の中心に据えており、販売戸数ベースでみると、ファミリータイプはおよそ 10%程度とのことである。

買取再販は東京や大阪、名古屋など大都市圏を中心に築15年程度、18~ 35 ㎡の 800~3,500 円のマンションが対象となり(平均価格は 1,850 万円程 度)、平均の粗利益率は 17~18%を確保している。

販売はエージェントと呼ばれる販売担当者が行っており、18 年 5 月末の時 点で35名を抱えている。基本的に「Renosy」を通じた見込客に対してアプロ ーチするケースが多いが、紹介など口コミによるものも 10~20%程度は存在 するとのことである。

投資目的の物件に関してはリーシングまで行い、管理業務として家賃の集 金代行を行っている。現在の管理戸数は約 1,300 戸とのことである。また、 家賃保証まで行うサブリースも手掛けてはいるが、立地の良い物件に集中 していることもあって、顧客がサブリースを選択するケースは少ないとコメント している。

>>続きはこちら(1.00 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。