シンクロ・フード<3963> 新中期計画初年度の19年3月期は前期比34%増収の計画

2018/07/30

「飲食店.COM」を中心に飲食店経営者向けメディアプラットフォームを運営
新中期計画初年度の19年3月期は前期比34%増収の計画

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・シンクロ・フード(以下、同社)は、飲食店経営に関する業務を支援するメディアプラットフォームを運営し、主力の「飲食店.COM」を中心に、飲食店と、必要とされるサービス提供事業者のマッチングを行っている。

◆ 18年3月期決算
・18/3期連結決算は、売上高1,377百万円(前期比30.9%増)、営業利益595百万円(同32.1%増)で、売上高、営業利益とも期初会社計画(単体)を上回った(18/3期より連結決算へ移行)。飲食店の旺盛な求人需要を背景に、運営サービスの主力の「求人@飲食店.COM」が、全体の増収を牽引した。

◆ 19年3月期業績予想
・19/3期連結業績について、同社は売上高1,846百万円(前期比34.0%増)、営業利益661百万円(同11.0%増)と計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、19/3期の業績を、売上高1,886百万円(同37.0%増)、営業利益709百万円(同19.1%増)と会社計画を若干上回る水準を予想した。連結子会社が加わったことと、プラットフォーム利用の拡大を踏まえて前回より売上高予想を引き上げた一方、売上総利益率の低下や販管費の増加から、営業利益は前回予想とほぼ同水準とした。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、20/3期以降、年27~32%の増収が続く一方、売上総利益率の低下や販管費の増加を織り込み、売上高営業利益率は、オフィス移転が予定されている20/3期に一旦落ち込み、21/3期には19/3期水準に回復すると予想した。
・同社のミッション再定義により、19/3期~21/3期の中期計画が公表された。その基礎となるプラットフォームの活性化がどのように進捗するかに注目する。

>>続きはこちら(1.41 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。