SIG<4386> 大手企業グループとの長年の取引実績が強み

2018/06/28

独立系のシステム開発会社
大手企業グループとの長年の取引実績が強み

業種: 情報・通信業
アナリスト:小枝善則

◆ 独立系のシステム開発会社
・SIG(以下、同社)は独立系のシステム開発会社である。1991 年に住友金 属(現新日鐵住金:5401 東証一部)グループが 50%を出資し設立された。 00 年の不況期に住友金属が多角化事業の整理を進める中で独立し、現在 に至っている。18/3 期の事業分野別売上構成比をみるとシステム開発が 80.2%、インフラ・セキュリティサービスが 19.8%となっている(図表 1)。

システム開発では幅広い業種の顧客をもち事業を展開しているが、現在は 1)パナソニック(6752 東証一部)及びグループ企業向けに輸出向け電子部 品実装装置の制御システムの開発、2)日立製作所(6501 東証一部)の下で 自治体などの人事給与システムなど公共システムの開発、3)電力会社向け の電力託送注 1 システムの開発、4)MVNO 事業者注 2 のシステム開発支援、 5)大学など文教向けの証明書自動発行機システムの開発などが主たる内 容である。

インフラ・セキュリティーサービス事業は IT インフラソリューションとセキュリテ ィーサービスのビジネスに分けられる。前者はネットワーク、データベース、 バックアップ等の設計・構築から導入支援、運用管理までのサービスを提供 している。また後者は米国の SecuGen 社の総代理店としてセキュリティー商 材の販売を行うほか設計・構築・保守・運用までの一元的なサービスを提供 している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。