ビーブレイクシステムズ<3986> 対象業種と販売エリアの拡大により安定成長を目指す

2018/04/18

サービス業向けを中心にERPソフトウェア「MA-EYES」を開発・提供する
対象業種と販売エリアの拡大により安定成長を目指す

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・ビーブレイクシステムズ(以下、同社)は、労働集約型・プロジェクト型のサービス業向けを中心にERPソフトウェア「MA-EYES(エムエーアイズ)」を開発・提供する独立系の情報サービス会社である。

・MA-EYESをSaaS形態や一括導入形態で提供するパッケージ事業に加え、エンドユーザーやシステムインテグレーターなどの顧客企業に常駐してシステム開発を行うシステムインテグレーション事業を兼営し、両事業の繁閑に応じて機動的に技術者の配置を変更する体制を採っている。

2.財務面の分析
・12/6期~17/6期の期間では、高利益率であるパッケージ事業の売上比率の上昇などを背景に、売上高は年平均9.7%、経常利益は同48.0%増加した。

・成長性の観点で業界他社に比べ魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は顧客の不満の解決を目指す経営姿勢にある。

4.経営戦略の分析
・成長事業と位置付けるパッケージ事業において、対象業種の拡大や首都圏以外の地域での拡販により安定成長を目指す方針を掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/6期については高利益率であるパッケージ事業の拡大を背景に、前期比7.4%増収、8.8%営業増益を予想している。その後もパッケージ事業の売上比率が高まると想定し、19/6期は16.3%、20/6期は19.6%の営業増益を見込んでいる。

・MA-EYESの対象業種の拡大は、景気変動に対する抵抗力を高めつつ、成長力を引き上げることに繋がる可能性があることから、当センターではその進捗に大きな期待を持っている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。