信和<3447> 中高層建築や大規模施設向けの次世代足場で攻勢

2018/03/23

中低層建築用仮設足場のリーディングカンパニー
中高層建築や大規模施設向けの次世代足場で攻勢

業種: 金属製品
アナリスト: 小枝 善則

◆ 建築用仮設足場の製造販売
信和(以下、同社)の事業内容は建設現場で組み立てられる仮設足場の製 造販売であり、17/3 期の事業部門別売上収益の構成比をみると仮設資材 部門が 87%、物流機器部門が 13%となっている(図表 1)。

仮設資材部門売上収益の内訳をみると戸建住宅や中低層マンションなど 低層~中層の建設現場で使用されるくさび緊結式足場が同部門の 66%、 中高層マンションやビル、大型施設など中層~高層の建設現場で使用され る次世代足場が3%となっており、これらは主としてレンタル会社や足場の架 払業者に販売される。そのほかにパイプを繋ぐ金具やジョイントといった仮 設資材の販売やレンタルなどを行うその他仮設資材が 31%を占めている。

くさび緊結式足場は同社の主力事業であり、「シンワキャッチャー」の商品名 で展開している。1988 年に発売して以来、作業効率の良さが評価され、国 内トップのシェア 40%程度を占めるまで浸透した。

次世代足場は一般に 09 年及び 15 年に墜落防止等の目的で改正された 「労働安全衛生規則」(厚生労働省)に準拠した規格よる仮設足場を指す。 同社の場合、16 年に市場投入した中層~高層用の「SPS(サイレントパワー システム)」や 17 年に販売を開始した大規模施設向けの「NDS(ダーウィン)」 が次世代足場に相当する。

物流機器部門は工場や倉庫において物品の保管・搬送に使われるパレット やスチールラックなどを顧客の要望に基づいて企画設計・製造する。これま でもトヨタ自動車(7203 東証一部)やホンダ(7267 東証一部)、アマゾンジャ パン、日本電気硝子(5214 東証一部)などに納入実績がある。また、建設現 場向けに吊りパレットなどを販売している。

>>続きはこちら(956 KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。