JESCO ホールディングス<1434> M&Aの貢献やアセアン EPC 事業の回復等により、18 年 8 月期は業績回復へ

2018/02/07

創業 47 年の独立系の電気設備・電気通信工事会社
M&Aの貢献やアセアン EPC 事業の回復等により、18 年 8 月期は業績回復へ

業種:建設業
アナリスト:大間知 淳

◆ 創業 47年を誇る独立系の電気設備・電気通信工事会社
・JESCO ホールディングス(以下、同社)は、創業 47 年を誇る独立系の電 気設備・電気通信工事会社である。設計(Engineering)から、調達 (Procurement)、建設(Construction)までを顧客に提供するEPC事業を、 国内とベトナムなどのアジアで展開するほか、LED ビジョンを利用した広 告販売や、機器のレンタル、販売(総合メディア事業)も手掛けている。

◆ 17 年 8月期決算は 6.6%減収、0.9%営業増益、9.5%経常減益
・17/8 期決算は、会社計画を大きく下回り、前期比 6.6%減収、0.9%営業 増益、9.5%経常減益となった。新設された不動産事業(16/8 期までは営 業外収支に計上)の貢献もあり、営業増益を確保したものの、ODA 工事 の端境期となったアセアン EPC 事業の失速等から経常減益となった。

◆ 18 年 8月期の会社計画は 24.7%増収、63.1%営業増益
・18/8期について同社は、17年10月に買収した菅谷電気工事の貢献や、 アセアンEPC事業の回復見通し等により、24.7%増収、63.1%営業増益、 74.2%経常増益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、買収の影響や総合メディ ア事業の縮小方針などを受けて 18/8 期の業績予想を見直した。売上高 を 9,788 百万円→9,780 百万円(前期比 24.4%増)に、営業利益を 507 百万円→402 百万円(同 45.7%増)に減額した。

◆ 菅谷電気工事の業績貢献が予想を上回る可能性に留意したい
・当センターでは、新たにグループに加わった菅谷電気工事の業績貢献 について、同社よりも保守的に業績予想に織り込んでいる。しかしながら、 グループ入りによるシナジー効果などにより、当センターの業績予想を大 幅に上回る可能性もあり、その業績動向に留意する必要があろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。